社労士試験の試験概要・難易度・合格率を徹底解説【挑戦する価値はある?】

勉強・モチベーション

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社会保険労務士(社労士)の試験は、「働く人」と「企業」の両方を支える専門資格。
人事労務のプロとして独立開業を目指す人もいれば、会社員・人事と労務管理を整備する管理職となりキャリアアップに活かす人も多い人気の国家資格です。

かなりの学習時間を要する難関資格ではある

今回は、社労士試験の 試験概要・難易度・合格率 を整理しつつ、受験を検討している方に向けて「リアルな大変さ」や「挑戦する価値」についてもお伝えします。


社労士試験の概要

社会保険労務士試験は、毎年8月下旬第4日曜日に実施され、全国一斉に行われます。
試験科目は大きく分けて 労働関係科目社会保険関係科目 に分かれ、さらに横断的な一般常識も出題されます。

  • 労働関係科目
    労働基準法、労働安全衛生法、労働者災害補償保険法、雇用保険法、労働保険徴収法など
  • 社会保険関係科目
    健康保険法、厚生年金保険法、国民年金法など
  • その他
    労務管理その他の労働に関する一般常識、社会保険に関する一般常識

試験は 選択式(8科目・計40問、40点満点)択一式(7科目各科目10問・計70問・70点満点) と の二本立て。

選択式が午前に行われ、択一式は午後に行われます。

出題形式着席時間試験時間
選択式10:0010:30~11:50(80分)
択一式12:5013:20~16:50(210分)


どちらも科目ごとの基準点(足きりライン)を満たしたうえで、総得点が合格ラインを超えなければなりません。難易度の高い問題については、科目別必要最低得点を引き下げる救済措置が講じられます。

この「基準点」という仕組みがクセモノで、

  • 選択式は各科目3点以上・かつ全教科の合計得点が年度によるが合計で概ね25点以上
  • 択一式は各科目4点以上・かつ全教科の合計得点が年度によるが合計で概ね45点以上
  • 選択でも択一式で全体としては高得点でも、ある科目で極端に落としてしまうと不合格になる
  • 選択式では一般常識などで “たった1点差” で涙をのむことも珍しくない

という、非常にシビアな試験なのです。

とは言う物の、記述式の問題はなく、すべてマークシートのため、運が味方する可能性もなくもない・・・ないかな(;^_^A 問題数が膨大なので運だけでは受からないけど、後一点の運命を分けるようなこともあるかも。


難易度は「士業の中でも上位クラス」

社労士試験の難易度は、司法書士や税理士ほどではないものの、間違いなく「士業の登竜門」の中では難関に分類されます。

特に難しさを感じるポイントは以下の3つです。

  1. 試験範囲の広さ
    労働基準法や健康保険法など、分野が幅広く、しかも条文・数字・時効など細かい暗記が多い。
  2. 毎年の法改正
    社労士試験は「働き方改革」や「年金制度の見直し」など、社会情勢を色濃く反映するため、最新情報をキャッチしていないと解けない問題も。
  3. 長期戦の勉強
    合格までに必要な勉強時間は 800〜1000時間以上 と言われます。働きながら勉強する人が大半なので、スケジュール管理が勝負を分けます。

大手予備校でも「半年で合格!」というような宣伝はほとんどなく、現実的には 1〜2年の計画 が一般的。
独学でも合格は可能ですが、モチベーションが続かないと途中で挫折する人も出てきます。

何度か試験に不合格だったとしても、積み重ねると知識として定着はしていくので、継続が大事です。


合格率はわずか数%

直近の社労士試験の合格率は 約6〜7%前後
これは毎年ほぼ横ばいで推移しており、100人受けて合格できるのはわずか6〜7人という厳しさです。過去問の焼き直し問題が中心でこの合格率、かなりハードな問題量・文章量で試験の難易度を物語ります。

ここで注意したいのは、母集団の多様さ。

  • 記念受験層(とりあえず受けてみる人)
  • 本気で勉強している社会人受験生
  • 予備校に通って戦略的に挑む人

などが混在しているため、「真剣に勉強した人に限れば実質合格率はもっと高い」とも言えます。

合格率が6~7%前後で調整されていること、科目別の基準点の引き下げによる救済などでの合格人数の変動などは社会保険労務士連合会が仕切っているため、毎年度合格者数の調整を行れています。全ての科目を網羅し、全科目合計で水準以上の点数を獲得しないと合格発表まで油断できないなどもあります。

過去問を中心に勉強するだけでも、独学でも十分に合格する可能性もある試験ではあります。

逆に言えば「独学でなんとかなるだろう」と甘く見てしまうと、合格は遠のきます。


どんな人に向いている資格か?

社労士試験に挑戦する人の背景はさまざまですが、大きく分けると以下のような動機が多いです。

  • 独立開業を目指す人
    年金・労務管理の相談業務や、企業の顧問契約を結んで安定収入を得る道があります。
  • 会社員としてキャリアアップしたい人
    人事・総務部門での評価が高まり、転職市場でも有利に働く。特に「労務管理の知識を持つ社員」は企業から重宝されます。
  • 社会保険や労務に興味がある人
    働き方改革、副業・フリーランスの増加など、社会の変化を理解するうえでも学びが多い資格です。

ブログ的まとめ:挑戦する価値は大いにある

社労士試験は「範囲が広い」「合格率が低い」という点で確かに難関ですが、合格後に得られるリターンも大きい資格です。

それ以外にも、就職活動・転職活動での魔除けの効果もあるという事www

ブラック企業が寄ってきません。
ブラック企業に出会っても「これは労基法的にアウトだな」と判断できる力がつくのは、試験勉強の副産物とも言えるでしょう。

もし今、「将来のキャリアに迷っている」「会社員として知識武装したい」と思っているなら、社労士試験は非常にオススメです。
難しいからこそ、合格したときの喜びは格別。数%の壁を突破する経験は、自分の自信にも直結します。


まとめ

  • 試験は労働法・社会保険法を中心に幅広く出題
  • 勉強時間は1000時間が目安、働きながらだと1〜2年計画
  • 合格率は6〜7%の難関
  • ただし挑戦する価値は大きく、キャリアにも生活にも役立つ

「勉強するだけでも社会人としての武器になる」
それが社労士試験の最大の魅力ではないでしょうか。

時事ネタも違った視点から楽しめる?分析できるようになるかもしれませんね。

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